施工事例 Vol.6 CASE STUDY Vol.6
出雲大社常陸教会
出雲大社常陸教会、ステンドグラスが美しい
永代合祀「ついのすみか」誕生
●出雲大社常陸教会がこのほど建立した同墓の特徴は。
永代合祀墓「ついのすみか」は五原色のステンドグラスをはめ込んで、内部に美しく、暖かな自 然光を取り入れたのが特徴で、明かりを取り入れることにより、死後の世界の暗いイメージを払拭したいと思っていました。その五原色は自然の神々を啓示した もの。そのやさしい光がそそぐ納骨室には五段の棚が設置され、最大二百体の遺体を安置することが可能となっています。 中央下部には骨壺から取り出し、納骨袋に包み埋葬する合葬口があり、「ついのすみか」の脇には希望者が永代に御印を残すことができる墓誌もあります。 万 が一の震災に備えて、墓石に心棒を入れて補強するなど免震対策も行なっています。
●同墓を建立する上で苦労したことは。
皆様に満足して頂けるものを提供させて頂きたいと思っていました。(有)川本商店さんとのご 縁を頂き、事前に念入りなプレゼンテーションを重ねながら、ひとつひとつ疑問を解消してきました。その中で、(有)川本商店さんなら安心して工事をまかせ られると確信を持ちました。しかし、工事は順風満帆とは行きませんでした。それは細長いステンドグラスを用意すること。透明な硝子にフィルムを貼って代用 しようと考えたこともありましたが、見映えもよくない。苦労の末、どうにかしてステンドグラスを用意することができました。苦労させて頂くからこそいいも のができるのだと改めて痛感しました。
●同墓の需要が増えてきた実感はありますか
生前予約や問い合わせが多く寄せられ、納骨堂の需要は今後伸びてくると実感しています。「お 墓をつくっても後継者がいない」「子供に面倒をかけたくない」「ひとりでも入れるお墓をさがしている」「無縁墓になってはさみしい」など理由は様々。最近 では、お墓を持っている人から納骨堂へ移りたいという要望も出てきています。
●同墓を建立に至った経緯は。
生きているときに死後の世界を考え、ついのすみかを整えておかないと人の心は安心しない。死 後の世界があってはじめて現世がある。だから現世において宗教が存在するわけで・・・。それを具体化することが宗教者に求められていると思います。その死 後の世界を表現すること。それを形にしたのが今回施工した納骨堂なのです。
ステンドグラスが内部に美しく温かな明かりを取り入れる。
納骨室には200体の遺骨を安置することが可能。
インタビューに答える高橋正宣教会長
永代合祀墓「ついのすみか」全景。
永代合祀墓「ついのすみか」中央部。