施工事例 vol.1

施工事例 Vol.1 CASE STUDY Vol.1
浄土宗 魚藍寺
ヨーロッパの壁面墓地をイメージした新感覚の永代供養墓

「少子化や結婚しない人の増加などの社会状況を受け、檀家さんからも、承継を必要としないお墓を望む声が多く聞かれます。四年ほど前から永代供養墓 の必要性を感じ、(有)石政石材店さん(港区、眞田勝年社長)に相談したところ、川本商店さんを紹介していただきました。約一年半をかけてイメ-ジを具体 化し、イメ-ジ通りの永代供養墓ができたと感謝しています。」(山田住職、以下同じ)

最初、山田住職はロッカ-式の合同墓をお考えになったそうです。しかしその後、ドイツの霊園の壁面墓地をご覧になり、その洗練された明るいイメ-ジにすっかり魅了され、当社にも最初から壁面墓地のイメ-ジをお伝え下さいました。

当社としても初めてのケ-スです。ヨ-ロッパの壁面墓地のイメ-ジはつかめていましたが、実際にそれを施工できるのだろうか?当初は少々、不安に感じたのも事実です。

しかし、山田住職や(有)石政石材店さまに支えられ、壁面墓地風の明るい永代供養墓を完成できたと自負しております。使用期間は、最後の納骨から三十三年間。その後は正面奥に設置した合祀墓に合葬します。

「あくまでも利用者(お施主様)主体です。全部で百区画ですが、気軽にお参りできるように区画ごとの間隔を広めにとりました。ロッカ-式とは違い、 参拝者は個別にお花をお供えでき、お参りできます。一見、ムダな空間が多いと思われるかもしれませんが、人間には何もない空間も必要なんです(笑)」

壁面はレンガを積んで、あたたかい印象を表現。区画内部(納骨スペ-ス)はステンレス製ですが、これも「あたたかみを」という山田住職のアイデアで 赤い毛せんを敷きました。表面には黒みかげ石を置き、各種デザイン彫刻に対応。花立も区画ごとに設置していますのでお施主様は自由にお参りできます。強化 プラスティック製の屋根を設置し、採光性も抜群。雨の日でも濡れずにお参りできます。

「基本的に一体用と二体用の二種類ですが、区画が個別になっていますので、ペットも一緒に納骨できるように考えています」

少子化、ペットの家族化など、現代社会をしっかりと認識している山田住職。だからこそ「利用者主体で」という強い信念が生まれるのでしょう。

写真:壁面墓地風納骨堂
区画内部にはステンレス製だが、赤い毛せんを敷いている。
写真:壁面墓地風納骨堂
従来のロッカ-式とは違い、区画を個別に設置。屋根つきなので気軽に、自由にお参りできる。各区画表面には黒みかげ石を設置し、各種デザイン彫刻に対応。33年後には奥に見える合祀墓に合葬する。

魚籃寺・山田智之住職